2024年の新春を迎え、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。
震災や数々の自然災害により今も不自由な生活を余儀なくされておられる被災地の皆様、そして新型コロナウイルス感染症の影響により様々なご苦労をされました皆様に対して心よりお見舞い申し上げます。
年初に際して、日頃よりお寺の護持・ご参拝いただいている皆様に厚く御礼を申し上げますと共に、すべての人々が安らかに暮らせるよう祈念いたします。
雲晴寺では今年も新年を迎える午前0時と午前7時に住職はじめ山内一同で世界中の人々の安寧を願い、山門繁栄、檀信徒各家の家内安全、無病息災、身体堅固を祈念する読経を行いました。
檀信徒様にご参拝いただく新春祈祷会は1月3日(水)午後14時~ですので、一年の家内安全、無病息災、身体健全、商売繁盛、交通安全、合格祈願、厄除け、開運吉祥等をご祈願ください。檀信徒の皆様方にかかわらず、どなた様でも御参拝いただけます。
「一年の計は元旦にあり」 と言われるように。お正月は、今年一年の抱負を心に刻む大切な季節です。時代が変わっても、お正月にお寺や神社に参拝し、手を合わせる。子どもさんなどの小さな子も、意味がわからなくても大人と一緒に、手を合わせ、今年も元気でいたい、幸せに家族と暮らした。そう思いながら仏さま、神さまに手を合わせる。微笑ましい光景です。
曹洞宗開祖、道元禅師さまとお言葉に
「仏祖を仰観すれば一仏祖なり、発心を観想するにも一発心なるべし」
とあります。
もしあなたが、たとえ一時の気まぐれだとしても、知恵と慈悲を兼ね備えた仏さまのことを慕うのならば、すでにあなたは仏道を歩み出しており、あなたには仏心が芽生えているのです。と言う意味です。
日本人が昔からごく自然に神仏に手を合わせてきた、その合掌に思いをのせて、この一年、皆さまにとって一日一日が実りあるものとなることを願い、新年のご挨拶といたします。
令和六年 元旦
雲晴寺第二十六世 住職 五十川幸導 合掌