新年を迎えて思うこと

2014年1月5日

昨日の祈祷会で少しお話させていただいたこと。

今年も無事に新年を迎えられた感謝と今年も健康で暮らせますようにと願い、仏様とご先祖様にご挨拶に来られる新年の祈祷会、顔なじみの檀家さまとあと何回新年のご挨拶ができるだろう。。。春になると綺麗な桜が咲きます。みなさんは後何回見れるか、考えたことがありますか? お正月そうそう死についてのお話なんてと思われるかもしれませんが、死を意識するから、自分の体への感謝がわいてくるし、今やるべきことが見えてくるのだと思います。

例えば、今80歳の方が、90歳まで生きられたとしたら、365日×10年=3650日 後3650日。明日には3649日。。。

「無常迅速」むじょうじんそく、人の人生はあっという間ですよという意味です。人間も、花と同じように、この世に生を受けたら、誰もが亡くなります。必ず亡くなる命だからこそ、いま生きているのが、ありがたいのです。

祈祷会の後の住職のお話で、皆様方の本尊さまへの合掌礼拝が浅い、もっと深々と礼拝された方がいいですよ。とありましたが、これも、いつかは灰になる自分の体が、いま呼吸をして生きていること、いつかはこの命の火が消えることを意識しない限り、本気になって、美しい桜を見れることに感激はできないだろうし、今年も無事に迎えられたことに感謝し、ありがとうございますと、仏様や神様に礼拝できないのではないでしょうか。

お正月は仕事が休みで、比較的お時間のある方が多いと思います。少し静かな場所でリラックスしながら、自分の体に感謝しましょう。自分の体を生んでくれたご先祖に感謝しましょう。今年一年がんばれるパワーを充電。。。     幸導 合掌