坐禅Q&A

坐禅会
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坐禅会曹洞宗認可参禅道場

禅
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家庭で坐禅を行う際のポイントや注意点はありますか?
家庭で坐禅を行う際のポイントや注意点はありますか?

坐禅道場や本堂で坐る坐禅と違い、ご家庭で初心者の方が1人で集中して坐禅をすることは、外の音や家庭内の雑音等で中々難しいと思います。ポイントは時間を必ずタイマー等で計って行ってください。適当な時間を坐って、今日はこれぐらいにしておこうは良くないです。同じ10分でも日によって時間経過の感じ方が違うのを味わって下さい。初めから気合いを入れて40分とかを坐るのも長続きしません。毎日決められた時間に少しの時間でも続けることがポイントです。まずは坐禅会などに行かれて基礎を学ぶことが必要不可欠です。

ヨガにも種類があるように坐禅にも種類はありますか?また、坐禅の時間も異なるのでしょうか?
ヨガにも種類があるように坐禅にも種類はありますか?また、坐禅の時間も異なるのでしょうか?

坐禅には大きく分けて、壁に向かって坐る面壁坐禅(曹洞宗)、その反対で壁を背にして坐る(臨済宗・黄檗宗)がございます。
足の組み方も結跏趺坐(けっかふざ)と半跏趺坐(はんかふざ)があります。簡単に言えば両足とも太ももにのせるか、片足だけのせるかです。ただし、足を組めない方でも坐禅の方法はございます。足をおろしての坐禅(あぐらとは違います)やイス坐禅などです。足の痛みに耐えることが坐禅の本質ではありません。
坐禅と坐禅の間に行う歩く坐禅、経行(きんひん)もあります。
坐禅の時間は線香の長さにもよりますが、線香1本燃え尽きるまでの時間を一柱(いっちゅう)とします。坐禅会にもよりますが、おおよそ40分ほど。しかし、自宅で坐る場合などでは10分でも20分でも坐禅はできます。

坐禅は日本だけのものなのでしょうか?
坐禅は日本だけのものなのでしょうか?

禅宗の教えの根幹は坐禅にあります。お釈迦様が坐禅の修行に精進され、悟りを開かれたことに由来するものです。禅の起源はインドから始まり、中国へ渡り、中国で成立した禅仏教を受容し、独自の展開を遂げたのが、日本の禅宗であります。

警策を肩に打つこと。また警策を打つこと自体に意味はありますか?
警策を肩に打つこと。また警策を打つこと自体に意味はありますか?

坐禅中に眠くなったり、姿勢が悪かったり、心がまとまらなかったりした時は、警策(きょうさく・臨済ではけいさく)を肩に入れてもらいます。この警策は、坐禅堂の本尊様、聖僧(しょうそう)さまに代わり僧侶から励ましとしていただくのです。ですから、叩かれるとか叩くと言う表現を使われる方がいらっしゃいますが、それは違います。警策を入れていただくと言う気持ちが大切です。打つ側も打たれる側も共に真剣勝負であるべきなのです。居眠りをしている者へ罰だとか、単に活を入れるために打つなどという低次元なものでは決してないのです。ですから警策を持って巡回できる者はそれなりに修行を積み、物事の本質を見抜ける眼をもったものでなければいけないのです。

坐禅によって得られる効果を教えて頂きたいです。
坐禅によって得られる効果を教えて頂きたいです。

坐ることによって身体を安定させ、息を調えて心を集中させることで身・息・心の調和をはかります。調身・調息・調心と言います。
坐禅で非常に大切なことは呼吸法です。お腹を使ってゆっくり長く呼吸をすることで、不安や緊張が改善され活力が生まれてきます。これは医学的にも立証されています。
現代社会ではデスクワークに代表されるように、悪い姿勢から肩に力が入り、様々なストレスにより呼吸の浅い方が多いです。坐禅を通じて姿勢を調え、呼吸法により身体から悪い毒素を出し、新鮮な空気をたくさん吸うことにより、心身が調い健康になります。

坐禅を極めるとどのようになるのでしょうか?(坐禅をしてすぐに無の状態になれるなど)
坐禅を極めるとどのようになるのでしょうか?(坐禅をしてすぐに無の状態になれるなど)

禅とは「今を生きる」ことに他なりません。物事の真実の姿、あり方を見極めて、これに正しく対応していく心ができてきます。
坐禅をする姿そのものが仏の姿であり、悟りの姿です。私たちは普段の生活の中で自分勝手な欲望や、物事の表面に振りまわされてしまいがちですが、物事の本質は自分自身の中にある事に気づくことが大切です。
坐禅をしていて、外の話し声や車の音が気になる、そういう時も他人や車のせいにするのではなく、今一度、自分自身がしっかりとした姿勢や形で坐れているかを確認し呼吸を整える。そうすると心が調ってくる。自分自身の内側に気づく、坐禅に手品はございません。
我々は仏様ではないので中々悟れませんし、一般の方々が普段の生活をしながら、坐禅を本当に極めることは難しいと思います。人間はそれだけ愚かなのです。私自身にも迷いや悩みがございます。でも「今を生きて」いかなければならないのです。二度と戻らないこの時間を大切に精進あるのみです。当たり前のことですが、これこそが坐禅を通じて導き出した私なりの悟りです。

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